南ゴビに移住してきて早9か月。
ウランバートルほど便利ではないものの、のんびりと激しい砂嵐と直射日光の中で生活しています。
しかし…田舎と日本&ウランバートルとの決定的な違いは医療事情。
しばらく前にも黒くまが歯痛に悩まされた顛末を書きました。
モンゴル歯痛事情(その1)モンゴル歯痛事情(その2)モンゴル歯痛事情(その3)モンゴル歯痛事情(その4)さて、今回は黒くまではなく相方の話。
前回の冬の日本帰国の時にちゃんと歯医者にいって治療&チェックをしてもらったはずなのに、モンゴルに戻ってきて2か月後くらいで何か違和感があるとのこと。
しばらく様子を見ていると、明らかに前回治療した箇所&問題ないと言われた部分に黒い虫歯のような症状。
痛くて眠れないほどではないものの、冷たいもの熱いものがしみるそう。
…というモンゴルの田舎では絶対に経験したくない状況に。
次回の帰国まで放っておくのもなんだし、、、
ウランバートルに今度行ったときにいい歯医者に行こう!!
と言っていたんですが、あまりウランバートルにも長期滞在が出来ないのでどうしようかと悩んでいました。
すると、南ゴビにもいい歯医者があるよ〜、といろんなところから情報が。
もちろんすんなり信じられる訳がありません。
というのも2週間で詰め物が取れた、欠けた、ヨボヨボのおじいちゃん先生が治療してるetc…
ゴビの歯医者について最初聞いていたのはこんな話ばかり。
ですが、その歯医者とは別にいいところがあるらしい、ということと、そして一応虫歯がどの程度のものか、せめてレントゲンだけでも撮れたら取ってもらおう、と思い行ってみることに。
聞いた歯科医院はゲル地区のど真ん中。

ХЭРМИЙН ЦАХИУР (ヘレミーン ツァヒオル)
ヘレム = 城、城壁
ツァヒオル = シリカ(二酸化ケイ素、石英)
…と言う意味なので、直訳すると石英の城???
なにか別の意味があるのでしょうか???

…なんてことを考えている間に相方の緊張はマックス
それもそのはず、建物はこんな感じ。

色は綺麗に塗ってありますが…その辺の建物と変わらず。。。
ここ病院???と思わず思ってしまうことでしょう。
診察時間
火曜日以外は診察しています。

さて、意を決して中へ!!

ん?ちゃんと歯医者の匂い。
しかも入ってすぐのところには「Ариутгал」(消毒)用の部屋が。

思ったより…意外と…ちゃんとしている???
設備もそれなり。

普段は予約しないと無理のようですが、とりあえず見て欲しいとだけいうとOKの返事。
結果は少し痛んでいた2本は両方とも虫歯。
1本は詰め物のわきから進行、もう1本も歯の隙間から虫歯になっているとのこと。
で、どうすんの?って話です。
今治療するか、ウランバートルでするか、日本まで我慢するか。
日本帰国までは5か月…神経が痛みだしたら遅すぎる…
けどモンゴルでは恐ろしい…
が、結構先生がしっかりした印象だったのと設備もまあまあしっかりしていたので今日やりましょう!ということに。
これまで南ゴビで虫歯治療をした日本人がいるのかどうかは分かりませんが、なかなかのチャレンジです。
ということで相方緊張マックスを振り切ったまま治療へ。
見守ることしかできない黒くま。
先生「南ゴビ旅行できてるの?」
黒くま「いやいや、だったら日本で治療するっての」
とモンゴル語で軽く突っ込みを入れつつ治療は進みます。
鼻歌うたいながら治療してます(笑)
この女医、モンゴルで技術を学んだそう。使っているの器具はアメリカ製。

かなり深かったようですが、施術自体はかなり丁寧でかみ合わせもバッチリ、だそう。
ただ、1本のみで後は明日来てくださいとのこと。
虫歯1本治療で 20000tg(1300円)
虫歯2本治療で 25000tg(1700円)
明日再度治療に来ると、新たに20000tg…
こういうところもしっかりしてますね。
日本でもたまに少しずつしかやってくれないところありますが。
海外在住の皆さん、(あと日本の皆さんも)虫歯はストレスや疲れなどで一気に進行するらしいので注意を。
黒くまの相方もこの冬〜春にかけて、いつビザが発行されるか分からないストレスに苦しめられていたのであっとう間に進行してしまったのではないかと思います。
今夏、モンゴル・南ゴビへの旅行を計画されている方、旅行中に歯が痛んだらぜひ「ХЭРМИЙН ЦАХИУР 」へ。
かなり分かりづらいところにあるので、黒くまが責任を持ってご案内いたします(笑)
posted by kurokuma at 16:08|
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